朝倉支援ボランティア活動に参加しての感想

8月10日~15日まで朝倉へ入らせていただきました。
今回、支援活動で感想を書かせていただきます。

被害状況

杷木地区に被害状況の視察に行きましたが、想像以上の被害でした。
家が土砂で埋まっているところ、ため池が決壊しているところなど被災地を自分の目で見て、涙が流れました。

もし自分の家族や仲間がこの土地に生きていたら、
そう想像した時、沢山の方の痛みが入ってきてとても胸が苦しくなりました。
今ではテレビなど報道はあまりされず、現地の状況は多くの人に伝わらないことにも悔しさを感じます。

また農業被害は甚大で、土砂が畑に流れ込み、
今年の収穫は見込めず、一刻も早く作付をしないと来年の収入も見込めなくなる。そんな農家さんばかりでした。
町を車で移動していても、至る所に土砂がながれており、すべてを除去するには相当な時間がかかるようです。

 

 

 

ボランティアの仲間と共に過ごして

現地入りしてからは、他のボランティアメンバーと共に畑の土砂出しの作業をさせていただきました。

どの現場もととにかくハードで、20㎝ほどの高さの土砂を掘り出し、
20キロぐらいの土砂を一輪車で往復して運び出しをし続けました。
土砂の量が多すぎて、1日では作業が終わらない現場も沢山あります。

 

滝のように汗がながれ、泥だらけになりながら、作業も過酷で、熱中症の危険と隣り合わせの現場です。
また拠点ではクーラーがない部屋で、この暑い季節に、数台の扇風機で寝苦しさもある中、過ごしています。
昼間も過酷な中、なかなか身体も休まりにくい環境です。

そんな中でも、ボランティアの誰一人として不平不満を言わずに、
ただひたすらに被災者の皆さんのために、全力で土砂を運ぶ姿は本当に素晴らしかったです。
お互いが声を掛け合い、農家さんの想いを全力で受け止め、楽しみながらボランティアをしていました。
UEの仲間、一人一人を心から誇りに思います。

 

 

 

 

拠点に帰ってからは、毎食みんなで食卓を囲み、大家族のような雰囲気で楽しく食事を頂きました。
昔からずっと知っている仲間のようで、その場にいることが自然で心地よい空間でした。
利他の想いで繋がり合っているからこそ、心が通ずるスピードがすごく速かったように思います。

 

災害支援の在り方を学ぶ

朝終礼やボランティアに対する心構え、注意点、安全確保についてなどのガイダンス説明など、本当に素晴らしいと思いました。
朝終礼では、当日に帰るメンバーの感想を届けあい、お互いの学びや気づきを共有し、
ガイダンスでは、朝倉の被害状況・ユナイテッド・アースが「産業復興」をテーマに持っていることを伝えていただき、
現地や日本が抱える社会問題について知った上で、活動に入ってもらう事。

どれも他の団体ではない事だと思います。

毎晩、現場リーダーと翌日の打ち合わせを行う中で、現場が円滑に回ること、熱中症や事故・けがを起こさないための対策や、農家さんのニーズの共有や今後の方向性の話など、拠点運営で重要な議題を話し合いました。

農家さんからの依頼の受け方・団体ボランティアの受け入れなど、どの場面においても、的確な判断が必要です。
「人の為に何かしたい」という想いだけでは、逆に現地の方に迷惑が掛かる可能性があります。

いろんなリスクを把握した上で、判断をしていき、やるべきことを明きらかにし、共有して実践することが大切だと思いました。

 

ボランティアの学びを日常に活かす・人間力を高める

災害支援には必ずリーダーが必要ですが、誰でもよいというわけではないと感じました。
適切な判断基準を持っていること、そして人の痛みを感じ、人の心に寄り添える利他の想いがある人材が必要です。

私もそういったリーダーになりたいと心から思います!
それと同時に、どこで有事が起きるかわからない今、リーダーを育てていくことが重要で、
私は自分がリーダーになることだけでなく、リーダーを育てるリーダーになれるように、頑張りたいと思います。

 

朝倉にボランティアに行かせていただけたこと、心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
参加しなければ、この学びを得る事も、素晴らしい体験や出会いもなかったと思います。

朝倉で出会った、大好きな仲間、志を共にする仲間との出会いは私の宝物になりました。
利他の想いでつながる仲間の存在は大きく、心強いです。
しっかりこの縁をつなぎ、良心のネットワークを広げていきたいと思います!

本当にありがとうございました!